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プリティ中野の一問入魂

旺文社大学受験旺文社大学受験ラジオ講座元パーソナリティが医学部・難関大受験生に贈るエール!受験生や保護者の方と接する日々のなかで感じることや考えることを、率直に書いています。よろしくお願いします。

『吉田つねひこの医気軒昂~医学部を志す若者へ』 日本の医学と医療の年表 :その5 後藤新平、政治家として

『吉田つねひこの医気軒昂~医学部を志す若者へ』
日本の医学と医療の年表
:その5 後藤新平、政治家として

政界入りした後藤は
第2次桂内閣で逓信大臣・初代内閣鉄道院総裁、
寺内内閣で内務大臣・外務大臣を務めた後、
しばらくの間、国政から離れて東京市長となりますが、
寺内内閣で外務大臣に任ぜられる直前に
和子夫人が亡くなっています。

また東京市長となって最初に行った仕事は
驚いた事にまず自身の給料の値上げの要求でした。

年棒2万円だったものを2万5千円にしろと言うもので、
驚いた市当局も後藤のあまりに頑強な要求なので後藤の言う通りにすると、
早速支給された給料に加え
所得税にあたる3千円も自腹で全額揃えて東京市に寄付しました。

この寄付金は当時東京市があまり積極的でなかった社会教育費に充てられました。

1923年(大正12年)9月1日11時58分32秒に発災した
関東大震災の直後に組閣された第2次山本内閣で、
既に東京市長を辞していた後藤は内務大臣兼帝都復興院総裁として震災復興計画を立案しました。

それは大規模な区画整理と公園・幹線道路の整備を伴うもので、
当初30~40億、交渉の中で減じても7~13億円という
当時としては巨額の予算(当時の国家予算は年間13~15億前後)であった為、

財界等からの猛反対に加えて
お膝元の帝都復興院における調整も困難となり、
結果として議会が承認した予算は5億7481万円となり、
当初の計画を縮小せざるを得なくなりました。

しかしながら現在の東京の都市骨格、
公園や公共施設の整備の基盤は、
今なおこの復興計画に負うところが大きいのもまた事実です。

「わたしのような老人は、こういう時にいささかなりと働いてこそ、
生きている申し訳がたつというものだ」。

日本資本主義の父とも称される渋沢栄一(当時83歳)の言葉ですが、
17歳年下のある政治家から協力要請を受けるや、
ともに関東大震災後の救済と復興を担い、
八面六臂の活躍をしました。

その政治家こそ後藤で在り、
「民」と「官」を代表する先見性にひいでた“無私のコンビ”は絶妙でした。

また1983 年(昭和58 年)昭和天皇のご在位五十年のときの陛下のおことばに
「震災のいろいろな体験はありますが、一言だけ言っておきたいことは、
復興に当たって後藤新平が非常に膨大な復興計画を立てたが
いろいろの事情でそれが実行されなかったことは非常に残念に思っています。
もし、それが実行されていたら、
おそらく東京の戦災は非常に軽かったんじゃないかと思って、
今さら後藤新平のあの時の計画が実行されないことを非常に残念に思います」
という部分があったのをご記憶の皆様も多いのではないでしょうか?

戦前の政治家の中で最も人気のあったのは
やはり後藤新平であろうと思います。

金権政治家の典型で、「黄金万能主義の権化」といった形
(誰もが歴史で習う政商、鈴木商店は後藤の盟友でした)
で度々批判されながらも、
後藤がなぜ国民的人気があったのでしょうか?

まず挙げられるのは後藤が薩長出身でなく、
朝敵であった東北の仙台藩水沢城下の出身であったからというものです。

明治の政治においては、薩長の人間であらねば人にあらずといわれたほど
薩長の人間は幅をきかせていました。

日本の政党は薩長に対抗してできたものでもあります。

自由党の板垣退助は高知県(土佐藩)出身であり、
立憲改進党の大隈重信は佐賀県出身(佐賀藩)で、
2人は薩長の後塵を拝していました。

またしばしば総理大臣候補として名前が取り沙汰されながら
結局就任できなかった原因として、
元老たちが後藤の人気と能力に嫉妬したのもまた事実であろうと思います。

中でも第3次桂内閣の逓信大臣当時の第一次憲政擁護運動で
前首相にして政友会総裁の西園寺公望の失脚を画策し、
最後の元老となった西園寺に嫌われていたことが大きかったと徳富蘇峰も語っています。

後藤は立身・出世をこよなく愛した俗物的人間味あふれる人間でしたが、
それ以上に日本の国を愛した人間であり、
また後藤は豪放磊落で男からも女からも好かれました。

あの社会主義者の片山潜も後藤の人柄に惹かれた一人でした。

後藤にとっては右も左も関係ありませんでした。

実際、後藤本人もソ連外交における親密さをもって
赤い男爵と揶揄されたこともありました。

後藤は美男子で若い頃から女にもて妾をたくさんもったそうです。

いずれにせよ後藤の求心力はとにかくすごく、
後藤の人生は立身・出世を地で行くような豪快なものであったようです。

私の地元の春日一幸という政治家にも相通ずるところがありますが、
後藤だけでなく岩手県出身で、
いい意味でも悪い意味でも歴史に名を残した政治家は多くいます。

原敬・斉藤実・米内光政がおり、
そして東条英機の育ちは東京ですが、
東条家は岩手県出身です。

近年では小沢一郎も岩手県出身です。

東北からは国を動かす政治家がたくさん出ています。

近い将来に2011年(平成23年)3月11日14時46分18.1秒に発災した
東日本大震災により未曾有の大被害を受けた東北から
後藤新平のような国を大きく変える大政治家が出ることを衷心から祈念いたします。
 
元衆議院議員 医師 吉田統彦拝




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プリティ中野




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吉田統彦(つねひこ)先生プロフィール

東海高校を経て名古屋大学医学部、同大学院卒業。
米国ジョンズ・ホプキンス大学ウィルマー・アイ・インスティテュートにて勤務。
眼科医。医学博士。愛知医科大学医学部客員教授。
昭和大学医学部客員教授。名古屋大学医学部非常勤講師。
愛知学院大学歯学部眼科学教授。名古屋医療センター非常勤医師。
元衆議院議員。次回衆院選愛知第1区立候補予定者

  1. 2017/04/27(木) 00:00:01|
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名古屋千種駅前の医学部&名門難関大専門塾セント・メプレス学長。旺文社大学受験ラジオ講座元パーソナリティ。

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