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プリティ中野の一問入魂

元大学受験ラジオ講座講師プリティ中野が医学部・難関大受験生に贈るエール

吉田統彦先生の医気軒昂17


Medical Tourism(メディカルツーリズム)を考える
その3 インドのMedical Tourism<甲>

現在のインドは世界でも非常に安価で信頼性の高いヘルスケアを誇ります。
コストは総じて米国の1/10程度(別表参照)であり、
ニューデリー、ムンバイ等の主要都市の病院は近隣諸国に加え、
米国等からのMedical Tourism目的の渡航者を数多く惹きつけています。
インドのMedical Tourismは膨大に増加する外国人患者に対応する能力があることで、
活気のある新成長産業への発展が期待されています。
同時にMedical Tourism関連の法整備も急速に進められ、
1年間滞在の医療ビザが迅速に発給されるようになり、
米国人やカナダ人渡航者へのビザ発行手続も迅速化されました。

インドのMedical Tourism は2011年現在約7億USドルで、
世界のMedical Tourism Marketに占めるインドの比率は約1.2%と推定され、
現状では決して大きくありません。
実際、現時点では医療サービスを求めてインドへ訪れる渡航者の半分以上はバングラデシュ、
パキスタンなど近隣諸国の患者です。

世界のMedical Tourism Marketの患者供給サイドの1/4を米国、英国、中近東が占めていますが、
これらの地域からのインドへの渡航者はまだ12%程度に過ぎません。
しかしながらインドを訪れる外国人患者は2002年以降、毎年24%以上のペースで伸びており、
既に延べ50万人以上が入国したと見られています。

次稿で述べるニューデリーのアポロ病院では
2005年にはアジアからの患者が外国人患者の8割を占めていましたが、
2011年現在では7割が南アジア以外からの患者となったとの報告もあります。

CII (Confederation of Indian Industry) and McKinsey 調査によれば、
インドのMedical Tourismは数年以内に20億USドル以上の産業へ成長し、
更にインドには年間100万人以上の外国人患者を受け入れる潜在能力があり、
それがフルに活用されれば、
年間50億USドルの外貨収入が得られる巨大成長産業となり得るとしています。

先述したようにインドで治療を受ける最大の魅力は安価な医療費にあります。
例えば、インドでの心臓バイパス手術の費用は、
家人等の付き添い1人を含む個室での滞在費を含め、
8500USドル程度で、米国で同様の治療を受けた場合は一般的に10万USドル以上になります。
総じてインドでの医療費は米国の10~20%程度と認識されており、
次稿で詳細を述べるアポロ病院グループでは、
約150種の典型的な疾患別に手術の難易度に応じた手術・入院費用を
包括的に定めた料金表を事前にe-mail等で外国人患者に提示しますが、
平均で5000USドル前後、最高の移植手術でも3万USドル程度となっています。
加えて医療の質の面でも、Medical Tourismに携わる医師の多くは米国での診療経験も積んでおり、
米国本国に比べても遜色ないと言われています。
世界的に見てもインド人医師の技量の水準は高く、
インド国外で活躍するインド人医師の数は 6万人にも上っています。
インド政府人材開発省の発表によると、
2008年現在で英国では外科医の40%がインド人医師で占められており、
米国においても 10%超える外科医がインド出身者だと言われています。

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確かに私がJohns Hopkins大学に勤務していた際の隣人はインド人医師でしたし、
多くのインド人医師が医療の現場で活躍していました。
彼らの英語は巻き舌で私にとっては大変聞き取りにくいものではありましたが。

余談ですが、同発表では、米国航空宇宙局(NASA)の科学者の中の36%がインド人であり、
米国の博士号保持者の38%はインド人で占められ、
米マイクロソフト社の職員のうち34%がインド人であるとの事です。

2009年現在でインドの医師数は65万人(2009年現在、日本は約27万人)で、
人口千人当たり0.55~0.6人とわが国の2.1人と比べると1/4~1/3のレベルに留まっています。
しかしながら、国内に300校ある医科大学の卒業生は毎年約3万5千人(日本は9千人強)に上り、
急速に増えています。
加えて、外国への移住や就労ビザの取得が難しくなってきたため、
英国などからインドへ帰国する医師も増えている現状もあります。
多くの専門家は今Medical Tourismで最も注目されている国はインドであり、
その源泉は豊富な人材力であると分析しています。
次稿ではインドのMedical Tourismの雄であるアポロ病院グループとニューデリーのアポロ病院に関して考察します。


元衆議院議員 医師 吉田統彦拝





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プリティ中野の書評 山本兼一著『信長死すべし』

山本兼一は僕の同志社文学研究会時代の仲間である。
今年の2月13日、僕の誕生日に彼は肺がんで他界した。
最後の原稿を中央公論の編集者に送稿した5時間半後に息を引き取ったのだった。
彼は骨太の歴史小説をいくつも遺していった。
まだ生き残っている僕は彼の作品を語り続けたい。
セント・メプレス発足時に推薦文を書いてくれた恩義に応えるためにも。


歴史上の事実を透視して

隠れているその真実を虚構の中に抉り出すという

歴史文学の生命線が骨太に貫かれている力作である。

本能寺の変の要因には諸説あるが、光秀が信長を討ったという事実は動かない。

ならば光秀の心の天秤を主君弑逆に傾けさせたベクトルが

単一であれ、複数ベクトルの合力であれ

普遍の人間性をキャンバスにしつつ山本の雄渾の筆致で本能寺が描かれれば、

読者は自ずと、光秀は言うに及ばず、信長や帝

さらには近衛前久を始めとする公卿と交感するのである。

時間と空間を超越する地下茎で繋がれた端末が個々の人間とするなら

マザーコンピュータが奈辺にあるのか。

その所在を垣間見せる力量こそが作家の力量であり

その意味で山本兼一は最もマザーコンピュータに肉薄した端末なのであろう。

― 光秀の魂は、そのまま深い闇の奈落に落ちていった。

最終章『無明』のエンディングである。

無明のカオスの中で人間は蠢き

その蠢きの一つひとつを糸として

壮大な人間の歴史が紡がれていく。

事件から430年が経過した今

山本兼一が創出する本能寺の変と交感し

描かれる無明の中に自分自身の座標を求めることができるなら

歴史小説読者として、至福の悦びとなるだろう。

その悦びを共有する一人として

まだ手にしておられない全ての方に本作を薦めるものである。


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山本兼一からいただいた推薦文

中野俊一氏は、わたしの同志社大学時代の先輩である。
わたしと中野氏は大学の文学研究会に所属していた。
わたしが二年になったとき中野氏は、その会の会長になった。
文学研究会は、学術団体でありながら、無頼を気取る輩が多かった。
そんななかにあって、中野氏はめずらしく情熱と責任感にあふれた人材であった。
だからこそ、自尊心の高い会員たちから請われて会長に就任したのである。
そんな中野氏がこのたび新しく塾を開くという。
その名はセント・メプレス。
中野氏が開く塾ならば、さぞや熱気にあふれ、
塾生は激しく切磋琢磨されることであろう。そう信じてやまない。

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在りし日の山本兼一



あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。

だからあなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生をおくりなさい。

                               ~アメリカ・インディアンの言葉



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医学部受験生に贈る!
未来の医師養成講座
愛知医科大学理事長三宅養三先生からご推薦をいただきました。


講師:吉田統彦(つねひこ)先生




東海高校を経て名古屋大学医学部、同大学院卒業。
米国ジョンズ・ホプキンス大学ウィルマー・アイ・インスティテュートにて勤務。
眼科医。医学博士。愛知医科大学医学部客員教授。昭和大学医学部客員教授。
名古屋大学医学部非常勤講師。名古屋医療センター非常勤医師。前衆議院議員。

講義内容/日米の医療の比較を通じて、現代日本の医療問題を、毎回テーマを変えながら鋭くえぐりだし、医師をめざす受験生の使命感を、インテリジェントにそしてパッショネートに鼓舞します。このコースはまた医学部入試の面接試験での発言能力や小論文の背景知識を涵養することにも力を注ぎます。

2015年全9回コース
(4月~12月につき毎月1回/すべて月曜日20:30~21:50)

クリック⇒吉田統彦先生の未来の医師養成講座
  1. 2015/07/31(金) 00:00:01|
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名古屋千種駅前の医学部&名門難関大専門塾セント・メプレス学長。元大学受験ラジオ講座講師。

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