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プリティ中野の一問入魂

元大学受験ラジオ講座講師プリティ中野が医学部・難関大受験生に贈るエール

安達雄大の受験雑考 その十

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東奔西走神出鬼没キューティ安達雄大先生


 皆さん、焦っていませんか?

 もうすぐ9月です。
 受験生になってから、5カ月が経過ようとしています。
 皆さん、今までお疲れ様でした。
 4月から2月までの10カ月の折り返し地点、「ターニングポイント」でございます。
 ここから先は、「後半戦」です。

 そんなタイミングを見計らって、「今後の勉強の仕方」ということに関して、
 今日はひとつ、アドバイスしておきます。

 この時期になると、「演習」ということの意味を取り違える生徒さんが、急激に増えてきます。
 ――数多くの題材を、スピーディーに処理する――
 ――1日1題! 1週間で7題!――
 ――多いことは、良いことだ――
 「数は力だ」・・・という論理が、他のあらゆる要素を押しだして、前面に出てしまう。
 もちろん僕は、「数は力だ」ということに反対しません。
 ただ、それはその「数」がちゃんと「勉強」になっている・・・という前提に立った上でのことです。

 例えば、「1日1題!」の君。
 君はその「1題」にどのくらいの時間をかけていますか?
 僕が見てきた「1日1題!」君や「1日1題!」さんは、大体平均して「30分」でした。
 今から言う理由から、それはもはや「勉強」ではありません。何かの「作業」です。

~~~~~~~~~~~~~
 ある「1題」を扱う手始めは、その問題を解くことです。
 これで、20~25分はかかります。
 残りは、5分程度です。
 5分でできることと言えば、「答え合わせ」、
 それから、「やった! 高得点!」の実感
 ならびに「ダメだ! とれてない!」の実感・・・この2つだけです。

 ところで、「演習問題を解く」ということの意味は、どこにあるのでしょうか?
 答えは、「問題を解いた過程と、解説の紹介する解答過程との照らし合わせ」です。
 正解していたところで、自分のプロセスが解説のプロセスとズレズレなら、
 大いに解答プロセスを反省すべきですし、
 不正解であっても、正解するためのプロセスを確認し、
 「そういうことだったのか!」が見えれば、それは立派な「成果」です。

 さて・・・先ほどの「1題30分」君、「1題30分」さんは、
 そういう時間を一切とっていません。
 問題を解いて・・・答え合わせをして・・・オシマイ・・・。
 でも、「解答」&「答え合わせ」は、あくまで「準備」です。
 喩えて言うなら、彼らがやっているのは「毎日々々繰り返す準備体操」。
 残るのは、「たくさんやった!」感、それだけです。
~~~~~~~~~~~~~

 以上、「1日1題30分」という発想がいかにナンセンスであるか、指摘できたと思います。
 ちなみに、この発想の弊害は「ナンセンス」にとどまりません。
 本来なら「勉強」できたはずの時間が「タダの何かの作業」に喰われています。
 「やってきた」という実感だけはあるから、模試の結果が(当然ながら)ともなってこなかった場合、
 「作業」さえしてこなかった子に比べて遥かに強いショックを受けます。
 「自分のやってきたことは、何だったんだぁっ!」・・・という思いです。

 というわけで、皆さん、
 題数を減らしてください。
 題数を半分に減らし、「2日で1題60分」にしてください。
 ・・・いや、もっとですね。「3日で1題90分」にしてください。
 1題から一切合財の「成果」を引き出したければ、そのくらい必要です。

 でも、「30分」スタイルの子の気持ちは、分かるには分かるんだなぁ~。
 4月当初、基礎さえ、暗記事項の習得さえ、していなかった。
 だから、問題に対して何もできなかった。
 一生懸命、ムダに思える基礎修練、暗記を繰り返した。
 時間がかかるワリに、成果のイマイチ見えない、イライラする、もどかしい日々を過ごした。

 そんなある日、問題を解く際に何かの「成果」を得た。
 それがすごく嬉しかった。「上昇」感があった。
 その気持ちは分かりますし、その気持ちは何にも代えがたい大事なものです。

 でも・・・、いや「上昇」感があったからこそ、もっと「上昇」したくなった。
 イマイチ成果の見えない、ゆっくりした、もどかしい作業よりも、
 あの時の「上昇」感が再来するような作業の方が、自分を前に進めてくれる。
 だから、「演習」以外のものが見えなくなった。
 正確には、「素早く演習量をこなせる自分」以外のものが見えなくなった。
 「短時間の中で、なるべく多くの数を・・・」という発想は、こうして9月くらいに形成されます。

 でも、残念ながら「成果」というものは、その演習題材にジックリ時間をかけて、
 そこから引き出せるものを全て引き出すことによって、やっと得られるものなんです。
 そう・・・、イマイチ成果の見えない、ゆっくりした、もどかしい「あの頃の作業」の方が、正しかったんですよ。

 というわけで、みなさん、
 もう一度「あの頃の作業」に戻りませんか?
 「こんなに時間かけたのに、1ページしかできなかった・・・」
 そんな日々に、戻りませんか?
 「勉強」とは、もどかしいものだったんです。
 前に進まないものだったんです。
 前に進まないように作業をしていくことが、
 君を前に進めてくれる・・・そういう逆説的なものだったんです。

 夏休みも終わり、いよいよ皆さんに焦りの波がやってくる頃です。
 そういう時期だから、このタイミングでこのような話をさせていただきました。
 そのイライラ感を飲み込んで、ゆっくり、ね?

2015/08/22 記





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プリティ中野の書評 山本兼一著『信長死すべし』

山本兼一は僕の同志社文学研究会時代の仲間である。
今年の2月13日、僕の誕生日に彼は肺がんで他界した。
最後の原稿を中央公論の編集者に送稿した5時間半後に息を引き取ったのだった。
彼は骨太の歴史小説をいくつも遺していった。
まだ生き残っている僕は彼の作品を語り続けたい。
セント・メプレス発足時に推薦文を書いてくれた恩義に応えるためにも。


歴史上の事実を透視して

隠れているその真実を虚構の中に抉り出すという

歴史文学の生命線が骨太に貫かれている力作である。

本能寺の変の要因には諸説あるが、光秀が信長を討ったという事実は動かない。

ならば光秀の心の天秤を主君弑逆に傾けさせたベクトルが

単一であれ、複数ベクトルの合力であれ

普遍の人間性をキャンバスにしつつ山本の雄渾の筆致で本能寺が描かれれば、

読者は自ずと、光秀は言うに及ばず、信長や帝

さらには近衛前久を始めとする公卿と交感するのである。

時間と空間を超越する地下茎で繋がれた端末が個々の人間とするなら

マザーコンピュータが奈辺にあるのか。

その所在を垣間見せる力量こそが作家の力量であり

その意味で山本兼一は最もマザーコンピュータに肉薄した端末なのであろう。

― 光秀の魂は、そのまま深い闇の奈落に落ちていった。

最終章『無明』のエンディングである。

無明のカオスの中で人間は蠢き

その蠢きの一つひとつを糸として

壮大な人間の歴史が紡がれていく。

事件から430年が経過した今

山本兼一が創出する本能寺の変と交感し

描かれる無明の中に自分自身の座標を求めることができるなら

歴史小説読者として、至福の悦びとなるだろう。

その悦びを共有する一人として

まだ手にしておられない全ての方に本作を薦めるものである。


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山本兼一からいただいた推薦文

中野俊一氏は、わたしの同志社大学時代の先輩である。
わたしと中野氏は大学の文学研究会に所属していた。
わたしが二年になったとき中野氏は、その会の会長になった。
文学研究会は、学術団体でありながら、無頼を気取る輩が多かった。
そんななかにあって、中野氏はめずらしく情熱と責任感にあふれた人材であった。
だからこそ、自尊心の高い会員たちから請われて会長に就任したのである。
そんな中野氏がこのたび新しく塾を開くという。
その名はセント・メプレス。
中野氏が開く塾ならば、さぞや熱気にあふれ、
塾生は激しく切磋琢磨されることであろう。そう信じてやまない。

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在りし日の山本兼一



あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。

だからあなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生をおくりなさい。

                               ~アメリカ・インディアンの言葉



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医学部受験生に贈る!
未来の医師養成講座
愛知医科大学理事長三宅養三先生からご推薦をいただきました。


講師:吉田統彦(つねひこ)先生




東海高校を経て名古屋大学医学部、同大学院卒業。
米国ジョンズ・ホプキンス大学ウィルマー・アイ・インスティテュートにて勤務。
眼科医。医学博士。愛知医科大学医学部客員教授。昭和大学医学部客員教授。
名古屋大学医学部非常勤講師。名古屋医療センター非常勤医師。前衆議院議員。

講義内容/日米の医療の比較を通じて、現代日本の医療問題を、毎回テーマを変えながら鋭くえぐりだし、医師をめざす受験生の使命感を、インテリジェントにそしてパッショネートに鼓舞します。このコースはまた医学部入試の面接試験での発言能力や小論文の背景知識を涵養することにも力を注ぎます。

2015年全9回コース
(4月~12月につき毎月1回/すべて月曜日20:30~21:50)

クリック⇒吉田統彦先生の未来の医師養成講座
  1. 2015/09/02(水) 00:00:01|
  2. 安達雄大
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名古屋千種駅前の医学部&名門難関大専門塾セント・メプレス学長。元大学受験ラジオ講座講師。

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