FC2ブログ

プリティ中野の一問入魂

元大学受験ラジオ講座講師プリティ中野が医学部・難関大受験生に贈るエール

花城勇人の名大医学部物語13


せわしくキーを叩く9月2日現在、
僕の学年はちょうど学校が始まりました。
放課後になりメプレスに仕事にやってくるわけですが、
ここで受験生の皆さんはひとつの強い疑問が生まれていることではないでしょうか?
―――――大学の夏休みは2ヶ月くらいあるんじゃないんですか?――――――と。

そうです、僕にもそういう時期はありました。
しかし4年生以降になると夏休みは1ヶ月あればいいほうです。
大学生も思われているほど休みはないんですよ。
(人生のなかで最も融通の効く期間だと強く意識して日々を送るべきステージだと思いますが)
 
さて、今回は前回の受験生時代の振り返りに続き、受験に関することを述べていきたいと思います。
今回のテーマは、「高校生物とはいかなる教科で、どのような勉強法をとるべきか」といったことです。
これは僕が塾講師のアルバイトを始めてから今日に至るまで、
生物選択の生徒さんに幾度となく聞かれてきた難題でもあります。
受験生それぞれにあった勉強法が必ずあり、
それらも千差万別であるといった状況のなかで明確な答えを出すことは非常に難しいのですが、
これまでの指導の経験、あるいは受験生時代の経験を踏まえて、
僕なりの一つの見解を述べたいと思います。
 
まず、本題に入る前に、
そもそもなぜこういった質問が寄せられるのかについて考えていきたいと思います。
普通、理系科目を勉強するとなると次のような方法が取られるのではないでしょうか。
最初に教科書であらかた公式や定理を覚え、わからない場合は参考書を見つつ理解し、
知識が定着したら問題集で演習を重ねていく。
そして演習の中でわからないものがあれば、再び教科書や参考書に立ち返る、
これの繰り返しに尽きると思います。

しかし高校生物にはこの勉強法がなかなか通じません。
理由は2つあります。
1つ目は、明確な公式や定理がないことです。
例えば数学の公式のように等式が書かれていてその周りを派手に飾ってあるというのであれば
どこを覚えればいいのかわかるのでしょうが、生物にはこういったことはありません。
2つ目は、有名な参考書や問題集が何一つありません。
数学ならチャート、大学への数学、物理なら良問の風、エッセンス、重要問題集、
化学なら重要問題集、新演習、新研究など、様々な有名参考書や問題集が浮かびます。
しかし生物にはこういったものがありません。
生物に限っては、重○問○集に収監されている問題の何が重要かわからないレベルです。
あるいは「○○のこれで受かる生物!」のような参考書の胡散臭さと言ったらこの上ありません。
以上に上げた2つの理由により、どのような勉強をしたら良いのかわからないのです。
 
高校生物の勉強のしにくさが理解されたところで、
次に生物の出題方法に絡めて勉強法について述べていきたいと思います。
受験における生物の出題のされ方は大きく2つに分けることができます。
それは、知識問題と実験考察問題です。
知識問題は選択肢問題か記述問題かの違いはあるにせよ、
知っていれば解ける、知らなければ解けないといった単純な問題です。
実験考察問題は知識だけでは解けず、
実験に即して生物的な思考回路で考える必要がある問題です。
これまた僕のこれまでの見解になりますが、
受験生物全体を通して出題比は
知識問題:実験考察問題=8:2、点数比は7:3程度といったところでしょうか。
したがって出題比と点数比は総じて約3:1とみなせますから、
この比率で知識の暗記と、実験考察問題の記述対策をしていけばいいのだろう、
と思いたいのですが、実際は全く違います。
ではみなさんはどれくらいの比率で勉強すれば良いと思いますか?
お考えください。

さて、僕なりの答えを発表しますが、
ここでひとつ強調したいのは、今皆さんの抱いている見当とはおそらく大きく異なるということです。
皆さんは、「実験考察問題の方が難しいのだから、
実際には3:1の比率よりは大きなウェイトを実験問題に振らなければならないだろう」
といったものではないでしょうか。

先に答えを言いましょう、勉強の比率は知識暗記:実験問題記述対策¬=9.9:0.1です。(と僕は思っています。)
ではなぜここまでの比率の差が生まれてくる(あるいは僕はこの比率が理想的だと思っている)のでしょうか。
これはそれぞれの出題方法の特徴に起因します。
知識問題については先に述べましたが、知識があれば解けます、なければ解けません。
したがって単に様々な知識を身に付けることに集中すればよいのですから、暗記すればよいわけです。
では実験考察問題はどうでしょうか。
実験考察問題で問われているのは研ぎ澄まされたひらめきや聡明な考察力ではありません。
むしろ、問題文に書かれている実験操作と思考回路に則って考えていく柔軟さです。
まず、高校生物範囲から出題される以上、理科系の単科大学などごく一部の大学を除いては、
これまで受験生が勉強してきた事柄に関する実験操作しか出題されませんし、
多くの場合その実験は資料集や教科書に登場します。

また、教科書や資料集というのはそれらの実験に関して
考察まで行ってくれた状態で書籍化されているわけですから、
その実験に関する大方の知識と見解は、
書籍の該当ページを開くことで簡単に得ることができます。

つまりは、教科書や資料集を暗記することで、
実験問題に対する柔軟性を養うことが出来るわけで、
実験問題も結局は暗記すればよいということになります。
ただ、長い文章の記述形式で答案を書かされる以上、
自分の知識を問題に即した形に変形する必要があります。
そのため、最後のほんの少しの時間を記述の仕方のルールを学んだりすることに使えばいいわけです。
ここまでをまとめますと、知識問題、実験考察問題とも対策としては暗記することが最重要かつ最優先で、
実験問題に関しては、答案の書き方を学ぶためにほんの少しの時間を費やしてあげれば良いということになります。
 
最後に、ここまで述べてきましたことはすべて僕の主観であることを強調しておきます。
さらにその上であえて述べさせていただきますが、
高校生物は教科書と資料集のみを用いて暗記し、
問題演習に関しては学校で配布された教科書傍用問題集
(セミナーやアクセス、リードなど)程度に留めることが最良の勉強法であると僕は確信しています。

名古屋大学医学部医学科4年 ノーベルスターレット花城勇人

1441876632544.jpg
左からキング・オブ・オイドン加藤、五稜郭高田、Nobel Starlet花城




パッション

セント・メプレスのプリティ中野です。

いつもこのブログを応援していただきまして

ありがとうございます。

このすぐ下の大学受験(指導・勉強法)と書いてある

白いボタンにポチっとワン・クリックしていただけると

とても嬉しいです!


にほんブログ村 受験ブログ 大学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村  




St.メプレスのホームページ

1422580433222.png


プリティ中野の書評 山本兼一著『信長死すべし』

山本兼一は僕の同志社文学研究会時代の仲間である。
今年の2月13日、僕の誕生日に彼は肺がんで他界した。
最後の原稿を中央公論の編集者に送稿した5時間半後に息を引き取ったのだった。
彼は骨太の歴史小説をいくつも遺していった。
まだ生き残っている僕は彼の作品を語り続けたい。
セント・メプレス発足時に推薦文を書いてくれた恩義に応えるためにも。


歴史上の事実を透視して

隠れているその真実を虚構の中に抉り出すという

歴史文学の生命線が骨太に貫かれている力作である。

本能寺の変の要因には諸説あるが、光秀が信長を討ったという事実は動かない。

ならば光秀の心の天秤を主君弑逆に傾けさせたベクトルが

単一であれ、複数ベクトルの合力であれ

普遍の人間性をキャンバスにしつつ山本の雄渾の筆致で本能寺が描かれれば、

読者は自ずと、光秀は言うに及ばず、信長や帝

さらには近衛前久を始めとする公卿と交感するのである。

時間と空間を超越する地下茎で繋がれた端末が個々の人間とするなら

マザーコンピュータが奈辺にあるのか。

その所在を垣間見せる力量こそが作家の力量であり

その意味で山本兼一は最もマザーコンピュータに肉薄した端末なのであろう。

― 光秀の魂は、そのまま深い闇の奈落に落ちていった。

最終章『無明』のエンディングである。

無明のカオスの中で人間は蠢き

その蠢きの一つひとつを糸として

壮大な人間の歴史が紡がれていく。

事件から430年が経過した今

山本兼一が創出する本能寺の変と交感し

描かれる無明の中に自分自身の座標を求めることができるなら

歴史小説読者として、至福の悦びとなるだろう。

その悦びを共有する一人として

まだ手にしておられない全ての方に本作を薦めるものである。


120720_1051~01

山本兼一からいただいた推薦文

中野俊一氏は、わたしの同志社大学時代の先輩である。
わたしと中野氏は大学の文学研究会に所属していた。
わたしが二年になったとき中野氏は、その会の会長になった。
文学研究会は、学術団体でありながら、無頼を気取る輩が多かった。
そんななかにあって、中野氏はめずらしく情熱と責任感にあふれた人材であった。
だからこそ、自尊心の高い会員たちから請われて会長に就任したのである。
そんな中野氏がこのたび新しく塾を開くという。
その名はセント・メプレス。
中野氏が開く塾ならば、さぞや熱気にあふれ、
塾生は激しく切磋琢磨されることであろう。そう信じてやまない。

yamamoto.jpg
在りし日の山本兼一



あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。

だからあなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生をおくりなさい。

                               ~アメリカ・インディアンの言葉



にほんブログ村 受験ブログ 大学受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村  あなたのワン・クリックが私の元気の源です!よろしくお願いします。

医学部受験生に贈る!
未来の医師養成講座
愛知医科大学理事長三宅養三先生からご推薦をいただきました。


講師:吉田統彦(つねひこ)先生




東海高校を経て名古屋大学医学部、同大学院卒業。
米国ジョンズ・ホプキンス大学ウィルマー・アイ・インスティテュートにて勤務。
眼科医。医学博士。愛知医科大学医学部客員教授。昭和大学医学部客員教授。
名古屋大学医学部非常勤講師。名古屋医療センター非常勤医師。前衆議院議員。

講義内容/日米の医療の比較を通じて、現代日本の医療問題を、毎回テーマを変えながら鋭くえぐりだし、医師をめざす受験生の使命感を、インテリジェントにそしてパッショネートに鼓舞します。このコースはまた医学部入試の面接試験での発言能力や小論文の背景知識を涵養することにも力を注ぎます。

2015年全9回コース
(4月~12月につき毎月1回/すべて月曜日20:30~21:50)

クリック⇒吉田統彦先生の未来の医師養成講座
  1. 2015/09/14(月) 00:00:01|
  2. 名古屋大学医学部
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<紅萌ゆる吉野由宏の桜満開日記 その十二 | ホーム | 主人公意識をもとう!>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://prettyjonathan.blog.fc2.com/tb.php/515-81949727
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

PRETTY NAKANO

Author:PRETTY NAKANO
名古屋千種駅前の医学部&名門難関大専門塾セント・メプレス学長。元大学受験ラジオ講座講師。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (154)
僕の受験生時代 (0)
プロフィール (1)
勉強法 (12)
愛しき日々 (24)
檄 (1034)
雑感 (67)
名言シリーズ (12)
メプレス (24)
英語 (27)
愛知医科大 (33)
東京女子医大 (11)
東京工業大学 (1)
ロシナンテス (1)
日本医科大学 (1)
吉田つねひこ先生 (43)
山本兼一 (5)
名古屋大学医学部 (56)
燕燕 (1)
岩手医科大学 (5)
金沢医科大学 (9)
東京大学 (1)
三宅養三先生 (0)
名古屋大学理学部 (28)
青山学院大学 (10)
歯学部 (2)
パイロット (2)
保護者の声 (2)
名大岐阜大共同研究 (1)
立命館大学 (1)
かつての教え子たちへ (1)
五稜郭高田 (25)
安達雄大 (16)
吉野由宏 (15)
石原泉 (0)
安田賢治 (7)
兼瀬あらわの藤保医学部物語1 (0)
藤田保健衛生大学 (12)
プリティ語録 (3)
英語問題集・参考書の間違い (3)
日本史吉川 (4)
泉初実 (3)
国政直記 (7)
東京理科大学 (1)
名古屋市立大学医学部 (1)
川崎医科大学 (1)
帝京大学医学部 (1)
同志社大学 (1)
入試説明会 (8)
医療立国 (14)
合宿 (15)
保護者会 (2)
酒井健ちゃん (1)
メディカルツーリズム (10)
埼玉医科大学 (1)
ドクター花城 (3)
不正入試 (24)
北里大学 (1)
武田塾 (12)
藤田医科大学元准教授 (1)
ヨーロッパの医学部 (1)
前野芳正先生 (4)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR