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プリティ中野の一問入魂

元大学受験ラジオ講座講師プリティ中野が医学部・難関大受験生に贈るエール

『吉田つねひこの医気軒昂~医学部を志す若者へ』 番外編/保守を考える その2:保守という言葉の起こり


『吉田つねひこの医気軒昂~医学部を志す若者へ』

番外編/保守を考える

その2:保守という言葉の起こり


現代において極めて分かりにくい表現である政治用語の『保守』を生んだのは、

18世紀後半から19世紀にかけての激動極まりない時代であり、

ブルボン朝絶対王政→第一共和制→第一帝政→王政復古(7月革命、2月革命)

→第二共和政→第二帝政→第三共和制と目まぐるしく政体を変えながら、

近代フランスの始まりを告げる端緒となったフランス革命とされます。

「自由・平等・友愛」を掲げ、

市民と呼ばれることを誇りにしながら

個人が対等に政治参加することを目指した革命でしたが、

その過程で王政を保とうとしたのが保守、王政を倒そうとした勢力が革新でした。

その中で保守派の論客として革新勢力に真っ向から反対したのが

「保守主義の父」と言われるエドマンド・バークでした。

1790年に対岸の英国で書かれた「フランス革命の省察」に、以下の件があります。
 
「物事をこれまでとは正反対にするというのも、安直さにかけては、すべてをぶち壊すのといい勝負である。前例のないことを試すのは、じつは気楽なのだ」(佐藤健志訳、PHP刊)

いかにも頑迷な老人が現状維持を掲げているようにみえますが、

バークは革命の本質を、貨幣所有階級が自己利益拡大のため、

抽象的思弁にすぎない啓蒙思想を武器とし、

下層大衆を扇動してつくりだしている「恥知らずの純粋民主政」にあるとして非難し、

それに対して英国の伝統社会には、

人間社会のあらゆる矛盾の調和、

あらゆる徳と完成がすでに実現していると論じました。

しかし、その根底にあるのは理性による人間の進歩に対する深い懐疑、

人間は放置されれば止めどもなく無秩序に走るものであるという

悲観的人間観があったようです。

しかしながら当時保守主義という言葉はありませんでした。

保守主義という言葉の最初の使用は、

1818年政治家、ロマン主義文学の先駆者そして美食家としても知られる

フランスのフランソワ・シャトーブリアンが

自分の雑誌に『保守主義者Le Conservateur』と命名したこととされています。

以後の保守主義者は、人間観までも含めてその論拠の多くをバークに負うこととなりました。

ちなみにヒレ肉の中央の太い部分もしくはそのステーキをシャトーブリアンと呼びますが

これは保守主義者シャトーブリアンの料理人モンレイユが考案し名付けたとされますが、

畜産物の集積地シャトーブリアン市に由来するという説もあります。

話を戻しますが、このバークの書が後世に残りかつ各国語に翻訳され、

世界中で19世紀中期まで保守主義の聖典とされたのは、

当時の革命の行く末を的確に予見していたからとも考えられています。

急進的改革で前述のように政体は変わりフランスは混乱の極みとなりますが、

バークはいずれ軍人による独裁を招くと予想していました。

そう、ナポレオン・ボナパルトによる第一帝政です。

さて保守主義者にとってみればナポレオン・ボナパルトによる第一帝政は間違いなく革新ですが、

ナポレオン三世による第二帝政は革新でしょうか?保守でしょうか?

当時は復古的改革主義という概念はなかったはずです。

またナポレオン四世以降現在まで存在するナポレオンと

その一族を再びフランスの支配者皇帝に据えようとする

ボナパルト家支持者であるボナパルティストの掲げるボナパルティズムは

広義では革命運動を強権でもって弾圧しようとする権威主義的・反動的な運動も意味しますが、

保守勢力なのでしょうか?

近年、米国オバマ大統領のCHANGEではありませんが、

とみに日本の政治家の言葉の中で「変える」や「ぶっ壊す」が用いられますが、

それは革新勢力が増えたことを意味するのでしょうか?

聖域なき構造改革を標榜した小泉純一郎元首相は保守勢力ですか?革新勢力ですか?

バークの眼から見た場合、

聖域なき構造改革で分厚い中産階級が日本を支えていた一億総中流社会を破壊した

という意味では革新の極みと言えるかもしれません。

元衆議院議員 医師 吉田統彦拝



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ストロングスタイルを代表するプロレスラー、アレクサンダー大塚氏との貴重なツーショット




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名古屋千種駅前の医学部&名門難関大専門塾セント・メプレス学長。元大学受験ラジオ講座講師。

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