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プリティ中野の一問入魂

元大学受験ラジオ講座講師プリティ中野が医学部・難関大受験生に贈るエール

『吉田つねひこの医気軒昂~医学部を志す若者へ』 番外編/保守を考える その3:世界の保守


『吉田つねひこの医気軒昂~医学部を志す若者へ』

すべての若者に送る番外編/保守を考える

その3:世界の保守 (甲)日本と世界の保守化そして米国の保守

日本の“いわゆる”保守化は賛否に関わらず、
朝野ともに認めるところでしょう。

自民党の憲法改正草案の前文は極めて復古調です。

その中で中国、韓国に対する排他的な感情の広がりはとどまることを知らず、
実際にこれらの国と“縁を切る”ことが不可能な国際社会において、
多くの有識者が危惧するところとなっています。

朝野における“いわゆる”保守化は日本だけではありません。

米国における連邦政府の権限拡大とオバマケアに反対する米国のティーパーティー運動は、
開拓時代由来の自己責任・自己防衛の精神を尊重する点で、
彼らが考える建国からは歴史の浅い同国(独立宣言をした1776年から240年)ではありますが、
米国版の保守主義といえるのではないでしょうか?

ロシア(ロシア革命から約100年)や
南アフリカ(南アフリカ連邦成立から約100年、アパルトヘイト廃止から20年強)などの新興国でも
外国人に対する嫌悪感や移民排斥運動の拡大が、
そして中国においては皮肉なことに堯 舜 禹
そして夏王朝から清王朝までの歴代王朝において連綿と続いた
歴史・伝統・文化・教育を一切否定した
文化大革命を主導した毛沢東思想(マオニズム)の復興及び復権とあわせた
ナショナリズムの高揚が顕著となっています。

これらは比較的近い過去(100年から250年以内)に
その論拠と理想を置いた保守主義とみなす事が出来るのではないでしょうか?

これらは本質的には江戸幕府に対する薩長土肥を中心とした軍閥による武力クーデターによって成立した
明治政府による天皇親政体制への転換と
それに伴う一連の改革であった明治維新から約150年を経た今の日本国と比較して如何でしょうか?
 
米国における保守に関してリンカーンを中心に考察してみましょう。
1950年代以降にアメリカ合衆国の保守主義は主に共和党と関わってきました。
しかしながら人種差別の時代に多くの南部民主党員は保守的であり、
1937年から1963年まで連邦議会を支配した保守合同では重要な役割を果たしたとされます。

南北戦争(1861~1865年)前夜の1859年のオハイオ州でリンカーンは保守派に対し、
建国の父達の最初の意図にもどるという言葉遣いで、
保守主義の意味するものを次のように説明しています。

<共和党の主要で真の目的は著しく保守的であります。
この奴隷制度という要素に関連してこの政府を初期のものに戻し、
それを維持する以外のことは何も提案してはいません。
この政府を最初に作り上げた人々自身が期待し進めようとしたもの以外の形に変えようとはしていません> 

またリンカーンは1860年初期のクーパー・ユニオン演説でも、
建国の父達は奴隷制度が自然に消滅し、
広がることはないと予測していたと論じています。

それは建国の父達は反奴隷制度であり、
奴隷制度は善いものという考えは
アメリカの理想を踏みにじる急進的な改革だという論点でした。

この演説こそが共和党におけるリンカーンの基盤を強固なものにし、
その大統領候補指名を確固たるものにしました。

リンカーンは南北戦争中には奴隷制度の処置と南部の再統合について
急進派共和党と対立していますが、
生涯を通じ保守派ホイッグ党の有力者として、
リベラルなジャクソン流民主主義と争いました。

しかし後世の評価としてノーマン・グレーバーは“リンカーンが保守的だった”、
ジェイムズ・ランドールは“リンカーンは19世紀のリベラルである”、
デイヴィッド・グリーンストーンは“リンカーンの思想が改革的自由主義に乗っているが、
その連邦主義やホイッグ党的政策は十分に保守的でもある”としています。

本来その国家の成り立ちから北部と南部、
そして建国150年を経ずして19世紀後半には世界の超大国となっていく過程の中での考察は必要となりますが、
その機会は次回以降に譲らせていただきます。

実際に米国における保守や保守主義という言葉はその240年の歴史の中で常に変遷し続け、
保守や保守主義という言葉が使われる条件で共通するものはほとんど無いといっても良いでしょう。

2011年にレオ・リビュフォは面白い知見を披露しています。

“アメリカ人が現在保守主義と言っているものは、世界の大半で自由主義あるいは新自由主義と呼ばれているものである。”
次回以降も世界の保守をテーマに考察させていただきます。

元衆議院議員 医師 吉田統彦拝


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